Joy Divisionのヴィニール収集必携ガイド
Joy Divisionはポストパンクの最重要バンドのひとつで、彼らのヴィニール作品は世界中のコレクターに高く評価されています。1976年から1980年という短い活動期間にもかかわらず、スタジオ・アルバム2枚と各種シングルは真剣なレコード・コレクションの中心的存在となっており、オリジナル盤は現在の市場で高値をつけています。
ヴィニールで押さえるべきアルバム
コレクションの基本はスタジオ・アルバムの2枚、Unknown Pleasures(1979)とCloser(1980)です。いずれもFactory Recordsからのリリースで、Unknown PleasuresはPeter Savilleデザインの象徴的なパルサー波ジャケットが特徴で、『Disorder』や『She's Lost Control』といった重要曲を収録しています。Ian Curtisの死後2ヶ月でリリースされたCloserも、心に残る『Isolation』や『Decades』などで同様に必携です。コンピレーションのSubstance(1988)はシングル曲をまとめたもので、スタジオ盤に収録されていない曲を補う価値があります。初期シングルの『Love Will Tear Us Apart』や『Transmission』も本格的なコレクションには欠かせません。
希少で価値の高いプレス盤
コレクターの聖杯は、1979年にFactory Recordsから出たUnknown PleasuresのUKファーストプレス(FACT 10)で、特徴的な凹凸のあるスリーブや特定のマトリクス番号で識別できます。Closerの初版(FACT 25)も価値が高く、オリジナルのダイカット内袋が残る個体は特に評価されます。自主制作のデビューEPであるAn Ideal For Living(1978)は約1,200枚限定とされ、非常に稀少で数千ポンドに達することがあります。Factory(FAC 23)リリースのLove Will Tear Us Apartの初期プレスも高い人気があります。後年の再発盤ではなく、できるだけオリジナルのFactory Recordsプレスを探しましょう。
コレクションのポイント
ジャイ・ディヴィジョンのオリジナル・プレスを見分けるには、ランアウト溝(run-out groove)に刻まれたマトリクス番号の確認が重要です。ファーストプレスのコードと一致するかをチェックしてください。Factory Recordsのオリジナルはラベルデザインやカタログ番号(アルバムはFACT、シングルはFAC)にも特徴があります。スリーブの質感も大切で、Unknown Pleasuresのオリジナルは独特のエンボス加工が施されています。An Ideal For Livingなどは再発やブートが多いため注意が必要で、希少盤を購入する際は出品者の信頼性や詳細写真(ラベル、マトリクス、スリーブ状態)を必ず確認してください。
価格ガイドと市場動向
近年の相場では、状態が良好なUnknown PleasuresのUKオリジナルは通常£150〜300程度で取引され、Closerの初版は£100〜250が一般的です。An Ideal For LivingのEPはコンディションやプレスのバリエーションで£2,000〜5,000に達することがあります。Love Will Tear Us Apartの初期プレスは£80〜150が目安です。過去10年で価格は着実に上昇しており、Joy Divisionの文化的価値の高まりがオリジナル盤の資産性を後押ししています。